落ち着いた街で食べられる焼肉とは一般的なものとはちょっと違うのかと気になります。東日本橋は落ち着いた大人の街という印象があります。この場所はどちらかといえばビジネス街というイメージの強い街であり、焼肉で賑やかにというイメージはありません。東日本橋駅周辺800メートル程の場所に40件以上の焼肉店があるとは多くの人が知る由もないでしょう。そんなに焼肉店があったとは…と感じる人が大半かと思われます。主に駅周辺の立地のよい場所に店舗を構えていることが多く、少し食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしても駅まで向かえる距離となっています。駅の近くであれば待ち合わせにも利用しやすいので、皆で集まって楽しむにもピッタリです。また、東京駅からもすぐの場所なので人の多すぎる場所が苦手な場合も利用しやすいと思われます。
東日本橋の焼肉店はこだわりの店が多く、高級食材を惜しげもなく使ったような店も見かけます。その中で前菜のように食べられる生肉を使ったメニューは人気店であれば確実に抑えておきたいメニューです。しかし、生肉メニューについては許可を得ているお店でしか調理もできませんし、お客様に出すことはできないためその辺りのハードルはやや高めなのかもしれません。現在許可を得ていない店も条件さえクリアすれば得られる許可となっています。肉というのは、普段は熱を通して食べるものであるため、生で食することはあまりありません。そのため、調理をする作業場の環境を整えなければならないのです。衛生面について問題のない状況が必要であり、実際に調理をする調理台だけの問題ではなく、作業場の床の状態まで細かいきまりがあります。
たとえば、排水溝を有することや、水その他の液体により特に汚染されやすい部分については、耐水性材料で造られていることなどこの他にもいくつかのきまりがあるのです。もし、床の状態が条件に合致していなければリフォームのような形を取らなければなりませんし、そのためには結構な金額が必要になるでしょう。初期投資がかかってしまう場合は生肉許可を得ないという結論になるのも仕方ありません。
生肉メニューとして数年前から人気に火がついているのは、「肉寿司」というメニュー。生の和牛を使った握りであり、店によってメニューが少しずつ違っています。シンプルに生肉で握った寿司を出す店もあれば、うにやキャビアといった高級食材とコラボさせるような店もあるため、いくつかの店に出向いてみると楽しめるはずです。東日本橋の雰囲気に前菜として出されるこの肉寿司はピッタリな印象ですが、この他にも生肉メニューのラインナップはかなり豪華。和牛のたたきやカルパッチョ、和牛のユッケ、和牛のレバ刺しなどを見かけます。どれもお酒が進みそうな内容となっています。
しかし、これらのメニュー、前菜にしておくのは勿体ないほどレベルの高いメニューであり、最近では焼肉よりも生肉メニューが気になる人も増えているそうです。焼肉のオーダーはそこそこに生肉メニューだけを制覇する人もいるくらいなので、相当おいしいのは想像できることと思われます。実際に食べると和牛そのものの甘味を感じられ、口の中の熱でとろけるような味わいがあります。うにやキャビアとのコラボは想像以上においしさの相乗効果を発揮してくれるので、大満足の内容です。
東日本橋ではこのような生肉メニューを最初に食べて、本命の焼肉までのつなぎとするような食べ方が増えています。落ち着いた街である東日本橋にピッタリのメニューなので大事な人と食事をしたい、食にこだわりのある人を満足させるメニューを食べさせたいというときに利用するといいでしょう。確実に満足してくれるメニューです。
